【ART PROJECT with P.G.C.D.】
アーティスト大和 美緒 氏 展覧会「呼吸する星」

アートを通して自分の美的価値観を発見し、新しい自分に出会う P.G.C.D.のプロジェクト 『ART PROJECT with P.G.C.D.』。
現在このプロジェクトの第 2 弾として、アーティスト大和 美緒 氏の展覧会「呼吸する星」が、 P.G.C.D.本社併設アートギャラリー「JBIG meets Art gallery」にて開催中。
開始から約 3 週間が経ちましたが、早くも多くの方にご来場いただいております。

現代アートの醍醐味のひとつでもあるのが、作者から直接作品の話を聞くことができること。
今回は、展覧会開催前日のレセプションにて行われた、 大和氏自らによる作品解説内容をもとに、展示作品の一部をご紹介いたします。

大和氏による解説コメントつき！展示作品の一部をご紹介

BREATH 14

呼吸のちからで描く絵画「BREATH」シリーズ。
赤い絵具を柔らかく溶き、シャボン玉のように膨らませることで描いています。
シャボン玉の様に膨らませる時に、薄い被膜のうえで赤い顔料の粒が流れるのですが、その流 れる形がそのままキャンバスに定着しています。

BREATHシリーズの制作風景▼

BLACK LINE

1本フリーハンドで線を引き、そのすぐ隣を線でなぞっていく。自分で描いた線の輪郭をさら になぞることを何度も繰り返して、引き継いでいくことで出来上がっています。
例えば地層が時間をかけてできるような、木の年輪が自分の輪郭を引き継ぎながら形作ってい るような過程を、感覚や手を使って取り組むことに挑戦しているシリーズです。
かすかな揺れやゆらぎを引き継いで作られる作品です。

SPECTRUM DOT 9

太陽のスペクトラムをモチーフにした作品。
私達が普段見ている光は、虹色の階調の中から、いろんな色の粒(波)を目で捉えて見ていると 言われています。 ものを見ている原理そのものをテーマに作品にできないかなと思って作ったシリーズです。

Drawing / Carbon

鉛筆で丸い形を塗りつぶすことで作られた作品。
紙の上に一つ大きな形を作って、ドットが描けたら次にどういう形がバランスが良いか考えな がら、有機的なパズルのように円を描いていきます。
鉛筆や木炭でドットを描くこのシリーズでは、「炭素」という素材に注目しています。
炭素は地球上に存在する物質が共通してもっているもので、「呼吸する星」という展覧会のコン セプトにもある、“最初に星が爆発することからすべてがはじまる”ということに由来していま す。

Drawing / Carbon

上記の「Drawing / Carbon」と同じコンセプトで作られた作品。
一つ点を描いたら、その次の点の位置が見えるので次の点を描き、という作業を繰り返して作 られています。
作品全体の構図を最初から決めて描くのではなく、小さな力関係が出来ていくことで全体の形 が出来上がっていくという、少しずつ増殖した形がそのままとまっているような、動きの途中 を表現しています。

Drawing

「Drawing / Carbon」と同じ手法で、赤い絵具を使って描いている作品。 意図的に白い輪郭を残しながら描いています。 制作過程の手の動きを想像しながらご覧いただくと面白いと思います。

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いかがでしたか。 現代アートの楽しみ方は人それぞれですが、作られた背景を知ることで、アート作品がもっと 身近に感じられるかもしれませんね。

展覧会は、今回ご紹介の以外の作品も展示されています。
会場は予約制でじっくり作品をご覧いただけますので、 気になる作品をぜひ間近にご覧ください。

大和美緒氏の展覧会「呼吸する星」は 2023 年 3 月 31 日(金)まで。 
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展覧会開催情報

ART PROJECT with P.G.C.D.
Respect the Artist
大和 美緒

「呼吸する星」

期間：　2023年1月14日（土）〜3月31日（金）まで
場所：　JBIG meets Art gallery
107-0062 東京都港区南青山 7-4-2 アトリウム青山
※完全予約制・入場無料
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作品の制作過程をご覧いただける大和氏のアトリエ訪問レポートはこちら▼

P.G.C.D.公式サイトはこちら▼