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9/29開催ワークショップレポート:デカルコマニーで偶発的なアートを体感!

9月29日(日)、「ART PROJECT with P.G.C.D.」第5弾、ワークショップー未詳の風景ーが開催されました。

内容は、絵の具や身の回りのものを使って“偶然性”を楽しむ、デカルコマニー。

意図せずに起こる現象がアートに変わるので、初心者でも作品を作ることができます。

当日は、東京藝術大学准教授の薄久保香氏が講師になり、先日のトークセッションで登場した藝大生のフカミエリさん(instagram.com/fukamieri)と盧曦航(ロ キコウ)(instagram.com/uchinmn0)さんもアシスタントとして出席。

お子様を含めた総勢15名が参加し、にぎやかで楽しいワークショップが行われました。

現代アートで人気の“デカルコマニー”とは?

デカルコマニーの歴史と作品を案内する薄久保氏

「デカルコマニー」とは、紙と紙の間に絵の具を挟み、再び開いて偶発的な模様を楽しむ技法のこと。

自由に絵の具を使うことで完成した作品は動物にも風景にも見えるので、鑑賞する人によって解釈が異なりイマジネーションが広がります。

会のはじめには、薄久保氏が技法の歴史や、代表的な作品を紹介してくれました。

始まる前からワクワクの様子

今回のワークショップでは、キャンバスの上に透明なフィルムをのせて剥がすことでキャンバスの模様だけでなく、フィルムに転写された図柄も楽しめるスペシャルな企画。

そして、できあがった模様からインスピレーションを得て、ハギレ、ビーズ、ラメ、リボンなどでデコレーションしていきます。

無造作に描くことで唯一無二の作品を創造する、芸術の秋にふさわしいイベントです。

早速実践!ハプニングから生まれるアートを体感

絵の具だけでなくアクリルメディウムも使って創作

今回は、水彩画の絵の具だけでなくアクリルメディウムという特別な添加剤も用意されました。

絵の具と一緒に使うことで、絵の質感をさまざまにカスタマイズすることができます。

乾くと透明になったり、ツヤを出したり、マットな質感になったり、またヒビ割れを作ったり。

会場にはハケやスパチュラ、紙パレットもあり、さながら本格的なアトリエのよう。

色選びは真剣です

小さな画伯たちも、自分好みの色や素材を使って、どんどんキャンバスに色を広げていきます。

水を多めに加えるとパステルのような薄い色に、絵の具を重ねると油絵のような質感に。

「これを描こう!」と決めずに色をのせていきますが、それぞれの個性が光り、抽象画や風景画、中には版画に見える作品も仕上がっていきます。

フィルムをはがすと別の作品が出現!

歓声が上がるのは、やはり透明フィルムを貼り付けてから剥がす瞬間。

できあがったキャンバスとフィルムの色彩と質感に驚きを隠せない様子です。

1枚で2度楽しめて喜びも倍になり、さらに創造力をかき立てられるよう。

最後に、デコパーツで飾り付けを。

デコパーツには植物なども用意されていました

テーブルに用意したーツの他にも、自宅から持参したリボンやスパンコール、中にはマカロニやレゴなどのユニークなパーツも登場しました。

制作中には、薄久保氏がテーブルを周りながらアドバイスしてくれたので、参加者の皆さんも貴重な体験になったのではないでしょうか。

お気に入りの一枚を持って記念撮影

最後に、JBIG meets Art gallaeryに飾られている薄久保氏の「Esquis about Olga」の前へ移動。

完成した作品を持って、全員で記念撮影です。

参加者の皆様には大小2枚のキャンバスとフィルム、合計4つの作品と、アートエイドでプレゼントされていたアートシートとチェキサイズフォトをお持ち帰りいただきました。

「アートは難しいもの」というイメージを下げてくれたデカルコマニー。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今後も皆様が「参加したい!」と思えるさまざまなワークショップを開催していく予定なので、お楽しみに!

P.G.C.D.公式サイトはこちら