オーガニックカラー専門店 Colorista（カラリスタ） 代表 宮口 博志×P.G.C.D.代表 野田 泰平［パート1］

先日、オーガニックカラー専門店Colorista（カラリスタ） 代表 宮口 博志さんとの対談を配信したところ、多くの反響をいただきました。美しさを追求する方の思いにお応えすべく、私たちはもう一度、宮口さんのもとへお伺いすることに。

パート１では、自分自身の魅力をもっと引き出したい方へお伝えしたい、ヘアカラーのタイミングとカラーリングの考え方をお聞きします。

前回の配信を受けて

野田泰平（以下、野田）
前回に引き続きオーガニックカラー専門店 Colorista（カラリスタ）にお邪魔し、美容師でありオーナーの宮口博志さんにお話をお聞きします。よろしくお願いします。

宮口博志（以下、宮口）
よろしくお願いします。

野田
配信した翌日にお問い合わせがあったそうですね。ご依頼もあったとか？

宮口
そうなんです！ 非常にありがたい。

野田
嬉しいですね！ 実際、お店に訪れてみて思ったのですが、立地的に利便性がよいですよね。南北線・都営三田線 白金高輪駅から徒歩5分、JR恵比寿駅からバスで2~3駅くらいの距離感ですし、閑静な住宅街の中にあるので環境もいい。
 
ちなみに、どのようなお客様が多いですか？
 
宮口
30代半ばから50代のお客様が多いでしょうか。（宮口氏が経営する）恵比寿のサロンとは客層が少し違う気がします。もちろん、60代、70代の方もいらっしゃいますよ。こちらの店舗はオープンしてまだ3ヶ月ですから、これから変わるかもしれませんね。
 
野田
先週は忙しかったそうですね。

宮口
（対談を実施をした）3月は美容院が忙しくなる季節ですからね。入学・卒業などのイベントや季節の変わり目で気分を変えたくなるのか、サロンへ訪れる方も多い感じがします。

好みの色で指通りなめらかな髪を叶えるオーガニックカラー

野田
カラリスタのお客様が好む色はありますか？
 
宮口
ハイトーンで明るめにするお客様は多いですね。これまではアッシュ系といって、赤みを抑えた色を好まれる方が多かったのですが、今年はもうちょっと赤みのある色の人気が出てくるんじゃないかと考えています。

オーガニックカラーは髪に優しいぶん染まりづらいイメージがあると思いますが、一般的な薬剤と遜色ない明るさで染まりますよ。

野田
前回の撮影後、スタッフがオーガニックカラーを体験したので感想を聞いてみました。カラーの入りがすごく良かったと話していましたよ。あとは髪の仕上がり。いつもはゴワつくのに、まとまりや指通りが全然違ったそうです。これはオーガニックカラーの特性の1つなんでしょうか？
 
宮口
そうですね。ツヤが出てダメージを抑えた点で効果を発揮していると思います。これはもう体験してみないと伝わりづらいところだと思いますね。
 
ちなみに、色味と染色の具合はカラーチャート表を参考に選びます。

野田
先ほどおっしゃっていた、アッシュ系というのはどの部分でしょうか？
 
宮口
アッシュ系は青い11のラインですね。髪はもともと赤紫系の色素を持っています。その赤みを抑えるためにブルーやグレーの色味を使うと、茶色でも赤みの少ない色味になります。
 
野田
この色は常に人気ですか？
 
宮口
ここ何年かはスタンダードな感じです。40代、50代の方は、赤茶系で派手な色味を好まない方が多いですね。
 
野田
一方で、赤系の色味が流行りそうだとお話されていましたね。
 
宮口
カラーチャートでいうと、13番の明るい茶色を選ばれる方が増えていると思います。あとは、部分的にハイトーンの色を入れて明るく見せるハイライトというテクニックを使う場合もあります。
 
野田
季節で人気が高まる色はありますか？
 
宮口
暖かくなると明るい色を希望する方が増える印象はありますね。ただ、その人自身の好みによるところで、大幅に色を変える方は少ない気がします。

髪色が変われば、スタイルの幅が広がる

野田
白髪染めに限らず、ヘアカラーに対する価値観の幅が広がっている印象を受けます。お客様が考えるヘアカラーの意義や施術後の感情の変化を、宮口さんはどんなふうに感じていますか？

宮口
ひとつは、お客様自身のスタイルの幅が広がりますよね。あとこれは僕の主観ですが、黒髪はシャープに見えたり重たく見えたりすることがあります。若い方でも白髪が数本あるだけで実年齢より高い印象を持つこともあります。髪の色が変わるだけで印象もファッションの幅も広がるんじゃないでしょうか。

たとえ黒く染める方でも、ヘアーサロンへ通う2～3回のうち1回は全体を補色してもらうと髪の色が整ってつややかな髪になるんです。ヘアカラーによってお客様のスタイルの幅が広がると僕は思います。

オーガニックカラーを選ぶ人はどんな人？

野田
宮口さんは、オーガニックカラーサロンと、美容室の違いをどのように捉えていますか？
 
宮口
ヘアカラーをもっと身近にカジュアルにということは、お客様が思い立ったときにカラーをするということです。そうすると回数が増えますよね。カラー剤に触れる頻度が増えるぶん、髪へのダメージを抑えるケアをしたいと考えてオーガニックを選択しました。その点で、ヘアーサロンと客層が違うと思います。
 
髪・頭皮へのダメージを気にされているお客様は（恵比寿のヘアーサロンと比べて）多いと思います。特にオープンしてすぐお問い合わせいただいた方はこだわりも強く持っていらっしゃって、僕らも中途半端な知識で接客できないなと感じました。
 
野田
実際に店頭で使うカラー剤をお見せいただけますか？

宮口
はい。少しお待ちくださいね。

野田
（商品を手に取り）実際、これがお店で使われているオーガニックカラーの１つなんですね。お客様が一番こだわって気にしていることは何でしょうか？

宮口
まず髪の毛を痛めたくないこと、あとは、敏感肌の方も多いですね。他店ですごく染みたとか、トラブルに見舞われたとか。オーガニックカラーではトラブルが無いか質問される方は多いです。でも一番は、髪を痛めたくない方が多いかな。

３回に１度の補色で髪ツヤ・色がととのう

野田
オーガニックカラーサロンを利用するときに、おすすめの使い方や頻度、タイミングはありますか？

宮口
カットとカラーは２ヶ月に１回くらいが平均的な頻度です。その間に市販品で染める方が多いのですが、自分で染めるならヘアカラー専門サロンでしてもらったほうがいいと思います。
僕らの場合、カットとカラーは8,000円~10,000円くらいですが、カラーだけなら4,000円~5,000円くらいです。

カラーをする2回に1回、もしくは3回に1回、既染部のリタッチだけではなく補色してもらうと色だけでなくツヤもキープできます。これがベストかなと。

野田
なるほど。例えば、普段は一般的なヘアカラーで年6回くらい染めていたとしても、そのうちのいくつかをオーガニックカラーに変えるだけで、髪へのダメージも変わるということですね。

宮口
本当は全てオーガニックに替えたほうが、痛みも少なく手触りもツヤも全然違いますよ。これは本当に体感しないとわからないんですよね。

野田
若いときは気にしなかった髪・頭皮へのダメージが、年齢を重ねてそのまま残っている方もいらっしゃるかもしれませんよね。そう考えると、若いうちからオーガニックを選んでおくのが髪に優しい選択かもしれませんね。

ちなみに、何歳からオーガニックカラーはできるのでしょうか？

宮口
年齢は特に無いですね。僕らの扱うカラー剤は白髪染め専用というわけではないので、20代の方が使っても大丈夫です。髪へのダメージを考えるなら、できれば若いうちから使ったほうがいいと思いますよ。

野田
オーガニックと聞くと食べ物も含めていろいろなイメージがあると思います。未来のために体に優しいものを選択するのは大事だと学ばせていただきました。今回もありがとうございました。
次のパート2では、髪のケアについてお話を伺います。

執筆：ふじね まゆこ

【店舗情報】

Colorista（カラリスタ）
〒108-0072
東京都港区白金2-1-1パセオ三光坂208

https://colorista.jp/

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